ねらわれた街 著:あさのあつこ 出版社:講談社青い鳥文庫

蘭は超能力を持っている。といっても、本人にその自覚はあまりない。ところが、転校生の翠と知りあって以来、背すじがぞっとするような視線を感じたり、謎の怪人におそわれたりと、おかしなことがおこったため、のんきな蘭も、ついに調査にのりだした。事件のむこうに見えた真実とはなにか? そして超能力対決の結末は? 蘭とユニークな仲間たちが活躍するSFミステリー。

 個人的に

 あなたは能力を一つ授かることができるとしたら、どんな能力が欲しいか?という問いに答えた人は多いのか少ないのか分からない。ただ、その能力を持ったことによって幸福であるかということは別問題だ。主人公はテレパシーによって相手の考えを読むことができる。それによって普通の生活を送っていれば耳に入らない声も自分の意図とは対照的に入ってしまう。それでも自分は自分であるという生き方を持って生きている姿は勿論、周りの人が受け入れて支えているのもそうだが結局は自分の気の持ちようなのである。それぞれに置かれた環境がその人の強みを育むことを改めて感じた。

 

( ^^) _U~~

 強いて言えば時間を延ばすことができたらいいなと思う