銀河不動産の超越・講談社文庫・森博嗣
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。頑張らずに生きる―そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた…?「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。
銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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個人的に
きっかけは事前から予測することは難しいけれど、後になってから「ああ、あれがきっかけだったんだな」と思い返すことはできる。そして、そのきっかけをつかまなかったとしても別のきっかけをつかむことになる。どのきっかけをつかんだとしても、そこから幸せを築いていけるかは個人の努力によるものだという。同時にそれは、きっかけによって幸せになれるわけでないことを示唆している。本当に確かかという部分はさておき、主人公はあとからきっかけに気づいたが、努力を怠らなかったために幸せを築くことができたのだった。
話の中でおおよそこんなのがあった。部屋を検討する際、何をしたいかという目的・用途から大きさを選ぶパターンと購入してからやりたいことを部屋の大きさに応じて考えるパターンがあるとしてどちらを選択するかという見方(興味深い…)
( ^^) _旦~~
周りに流されているようでいて、実は自分自身が考えた行動。それは周りに+もしくは-どう影響を与えるだろうか?