図書館の魔女 烏の伝事(からすのつてこと)・講談社文庫・高田大介

道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。

図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)

図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)

 

個人的に

 エゴンと烏とのやりとりは興味深いものでした。小さな符牒を体にまとい、烏と交感している様子は、烏もそうですが、エゴンのその優れた観察眼から成せるもの。現代社会において、多くの情報が飛び交っている中で、必要な情報を正しく選び取るというのは、困難を極めます。情報が増えればなおのこと。溢れすぎて、考える時間がなくなってしまうのは、課題を解決するために情報を得たのに本末転倒。だからこそ、情報の信ぴょう性、もしくは情報を正しくpick up する力(メディアリテラシー)が大切であることは変わりないですし、。これは、情報社会と言われた以前から変わっていません。今後も意思疎通の手段は、形を変えて言葉(概念?)を伝えていくのだろうかと思います。私もブログに書く情報については、ソースを明確にして記述を心がけたいですね。

( ^^) _旦~~ 

 これなんて読むんだ?っていう言葉が多く出ますが、おおまかに読んでも理解できます。(辞書で調べるきっかけにもなるのでgood)