「いつやるか? 今でしょ!」 宝島社 著 林修
いましかない
本書のタイトルでもある名文句が、テレビCMなどで一躍有名に。カリスマ予備校講師の林修先生は、今や実力でも業界のトップに君臨し、なかでも東大受験生から圧倒的な支持を得ている。日本最高峰の頭脳を持つ彼らも師と仰ぐ、林先生初の自己啓発書がついに文庫化。けっして努力不足なのではなく、「考え方」の間違いのせいでうまくいかない人へ、今すぐできる自分改造術をアドバイスする、人生のための教科書です。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
個人的に
教師が求められるのは何かという疑問から生徒を納得させるのではなく、動くようにしむけることが大切だという流れから始まった。そして、より生徒の支持を受けるためには車の通勤をやめるべきだという意見。それは、公共機関では、通学してくる高校生が生態を露わにしており、何に関心をもっているかを知ることができるからだという。その機会を捨てるのはもったいない。しかも、私が見ている限りでは、できる人は車で通勤しないとのこと。付け加えとしては、これは予備校教師だけに効果がとどまるわけではない。仕事で役に立つヒントそのものは歩くことで見つかるよということなのだろう。そして、歩きながら考える時間を作ることで、車で運転して通う生活よりもいきいき生きられるという考え方でもあるとしている。
確かに上記に述べることは間違っていないと思う。しかし、これが全ての人に当てはまるかというと私は思わない。地方では通勤時間を短くするために車で通う人車でじゃないと通えない人もいるわけである。しかし、林先生の言いたいことは、仕事以外の時間をどのように使っているか、その点を追求しているのだと思う。車だと他のことをじっくり考えながら運転することを踏まえて言及しないのだろう。
考えに行き詰まったら「対比」を考えろ、というのも面白い。対比を用いる理由は物事の理解を簡単にするためだという。新しいお店を開店しようと考えているときに、自分のお店と売れているお店とどう違うのかと対比の軸を作っていく。そうすることで、考えが進むものだと述べている。このテクニックは相手にプレゼンするときにも有効だ。ただし、ここでポイントなのは、対比の対象がなんでも良いわけではなく、選び方も考えること。相手が対比を用いて説明した際には、対比の都合の良さを攻撃すると相互的により理解が深まるとのこと。
^^) _旦~~
歩いて一息