森博嗣の半熟セミナ ”博士質問があります”  著:森博嗣 講談社文庫

「自転車が倒れないのはどうしてなの?」「ナイフの刃とガラスではどちらが硬い?」「日本語って超煮詰まってない?」など、わかりそうでわからない、よく考えると深い森に迷い込むような身の周りの謎の数々を、博士が縦横無尽かつ明快に解き明かす。工学、科学、数学、建築学、航空学、雑学などの科学問答60題。

 

森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります! (講談社文庫)

森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります! (講談社文庫)

 

 個人的に・メモ

・博士(森先生)と助手の問答(いつものジョークは健在)

・”半熟セミナ”とある通り、内容を読んで、興味を持つことが本書のねらい

・建築物やエンジニアリング関係が多い

・面白いのは、鉄道と車の車輪の違いだろうか。鉄道の場合、左右の車輪が固定されているが、車は固定されておらず、”デファレンシャルギア”というカーブを曲がる際に、異なる回転数で回る機構をもっている。では鉄道はどうやって回っているか?

 それは、左右の車輪のどちらかをスリップさせて曲がっている。内側が車輪径が小さくなり(車輪径の小さい位置でレールと接地する)、外側では大きくなる(さっきの逆)。この車輪径の変化によってカーブに対応しているが、これで完璧ではない(急カーブだと脱線する)とのこと。

 

( ^^) _旦~~

 著者に傾倒していた時期があり、この本はその時の一冊です。ここに書かれている内容は既に時代を感じるような古いモノも載っていますが、変わらない大切な考えも同時に載っています。

 

<一つの道理を知ったとき、いろいろなものに対してそれを応用し、一見関係がないと思っていたものが、実は同じ仕組みだったり、同じ法則に従っているというように、ものごとを広く関連づけて見る目を持つことが一番大切だと思います。>