会社の中はジレンマだらけ・光文社新書

“年上の部下”と“年下の上司”の狭間で、“理想の働き方を求めるワーママ”と“メンタル面に弱い後輩”の悩みを聞きながら、ちょっと高めの予算目標に挑む現場マネジャー―。人事・人材開発のスペシャリストが「新しい働き方」を語り合う。

 個人的に

 ジレンマというと、二つの選択肢があった場合、どちらも相反する事象があって、一つに決めかねないといったことだ。本書では会社のマネージャーが遭遇するジレンマをどのように対処すべきか?を対談形式となって書かれている。

 興味があったのは、「上司が無能になる原因」についての考察部分だ。事務の悪循環がさらに悪循環を招いている例が簡潔に書かれているので面白い。また、考察内容と連動しているのが、「ピーターの法則」である。

ピーターの法則

能力主義の階層社会においては、人は無能になるまで成長する

 内容にかすかに記憶があったのだが、これは<詩的私的ジャック・著_森博嗣>で犀川が言っていたセリフと同じ内容ではないか。課長から部長へ昇格した人は、課長としては有能だったかもしれないが、部長としては無能かもしれない。部長職で停滞しているのは、昇格する理由がないためだけれども、面白い法則ではある。

 

( ^^) _旦~~

 日本と諸外国とのチームの概念の違い、それは日本で浸透していくのだろうか?浸透したとき、日本人の人間関係はドライになるのだろうか?むしろやるときはやるっていう感じでメリハリついていいのかしら