「君の膵臓を食べたい」
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった…
この本を見かけた時に私が思ったのは、臓器移植でした。途中まで読んでみてそうではないことに自分自身気づくわけですが、ホルモンは焼いて食べたい…
主人公とヒロイン、互いに違う性格でありながら、互いの在り方から自分の生き方を見ていました。主人公はヒロインとの会話を通して、今まで関心のなかった他人に対しても興味を持つようになります。一方でヒロインは周りに左右されない自分の中の価値?を見出しました。
~個人的に~
題名は「~を食べたい」であって、「~が食べたい」とは口語的には同じように感じますが、どのように違うのか気になりました。調べてみると、
「~が食べたい」
・生理的欲求/より強い希望
「~を食べたい」
・話者の能動的欲求/希望
という様に解釈できるようです。(引用元:対象を表す「が」と「を」の意味役割と機能の違い_東洋大学 著 王 亜新)
Ex
・私は水が飲みたい 「水が」+「飲みたい」
・私は水を飲みたい 「水を飲み」+「たい」
なのでもし、題名が「膵臓が食べたい」だったならば、膵臓じゃないと食べたくないみたいなニュアンスがはいってしまうのでしょう。
「万有引力とは、ひき合う孤独の力である」 ~二十億光年の孤独より~