二十億光年の孤独・集英社文庫・谷川俊太郎

ひとりの少年が1対1で宇宙と向き合い生まれた、言葉のひとつぶひとつぶ。青春の孤独と未来を見つめ、今なお愛され続ける詩人の原点を英訳付の二カ国語版で初文庫化。著者18歳の時の自筆ノートを(一部)特別収録。

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

 

個人的に 

 「孤独」という観点から味わい深い言葉を紡がれています。自分はまだまだ雑な感性なので、理解できていないですが、自分なりに解釈したいと思いまし。

メモ

・二十億光年

 ➡ 題名の「二十億光年」という距離は、著者の知識の範囲内における宇宙の直径の大きさを示しているという

 

・「孤独」

 ➡ ひとりぼっちであること、他の人と接触や連絡をしない状態等を指す。孤高、理想を持ち、気高い様子

 

( ^^) _旦~~

 「孤独」について調べていると、思想家の三木清さんが哲学ノートでこんな糸ことを書かれているのを知りました。

 

孤独は山になく、街にある。 一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の 間にある。

 もし、ある人間が一人地球にいたとしても「孤独」という状態を認識できるでしょうか?むしろ、人が大勢いるからこそ、その中でひとりぼっちになることで「孤独」という状態を認識できるのではないか?… という意味で感じました。(でも山も街も地球にあるわけで、この例は厳密に位置が違うのですが…。やっぱり普段人の流れを見ていると<=街に住む>、ふと一人になった時に寂寥感を感じるという意味なのでしょうか)

 他にもサルトルさんの実存主義も面白いので関連づけて読んでみたく思います。