甘い物は脳に悪い 著:笠井奈津子・幻冬舎新書

  あらすじ

成功している経営者は、気分転換に甘い物を食べたりはしない。仕事の効率が下がることを知っているからだ。一方、仕事ができない人にかぎって、身体によかれと思って市販の野菜ジュースを飲んだり、頻繁にコーヒーを飲んだり、サプリメントを取ったりしてますます太り、仕事も伸び悩む。食事が仕事に与える影響の大きさを知れば、食生活は劇的に変わる!

 あくまでも、そういう傾向が強いという認識で…

 題にある通り、疲れた時に甘い物を欲しがるという話はよく聞く。ここでは甘い物を食べて効率が下がるのはなぜなのか、書かれている。(専門用語が多用されているわけでないので気軽に読むことが出来る。)そしてこの本は、著者が経営者セミナーでの食事記録(7000通りを超える)から、経営者にはどういう食事傾向があるのかを分析しまとめている。その成功者がやっているから私もやる、という意識ではなくその食事方法が「私に合っているのか」が大切であるので、極端なバナナダイエット等(この著ではむしろ逆効果である記す)をするよりも体に負担をかけない方法で試行錯誤していく方が良いのかなと感じる。

 

 

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書)

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書)

 

 

個人的に

「食べた瞬間に元気になる、美味しいと感じる」、そんな経験が最近あっただろうか。著者によれば 

以前 好物:食べて元気になる

今  好物:嗜好が優先している(食べ疲れ等引き起こす場合)

 

 上記のように、好物の定義が時代と共に変わっていることを指摘されている。体が何を欲しているかが味覚に如実に表れたのが以前ということだけれども、面白いと思う。例えば、柑橘類の酸っぱさを美味しく感じたり、うなぎを食べて目の疲れがとれる(これはプラセボ効果気味だが)そういったことだろう。もっと分かりやすい例では、食べ物を食べて、二日酔いを治すことだろう。梅干しを食べるはその改善方法の一つだ。時間が経てば治るからいいや、という認識と軽減させたいという意識、あなたはどちらを選ばないだろうか。

 何かを食べて健康を維持するという意識、これは時代と共に薄れているのだろうか。人生の大半は眠ることだから寝心地の良いベッド・枕を購入するものの、食事には気をつけない場合だと自分のパフォーマンスを存分に発揮できるかは不明である。いかに食事に気を付け、潜在的な力を引き立てるかは、競馬で言うその日の天候、湿度といった分析を含めその勘を磨くことと同じようなものではないかと思う。

 

Point

・カロリーのないモノに金を払う概念

・ボーダレス化による食性の変化

・野菜の役割

→体をつくるタンパク質のサポートを行う。

・二日酔いには?

→①味噌汁、②梅干し、③柑橘類など ※なぜ効果があるかは調べてみて下さい。

( ^^) _旦~~

酒を飲む 

→ 肝臓の代謝が低下する(その時につまみとして食べる食品が影響)

→ 次の日、肝機能が低下状態で食事を摂取する(寝てもすぐに機能は回復しない)

→ 太る

    

 

<何をどう食べるか。それはほんの一瞬の豊かな飽食の時代を生きるに現代人にとっても大切にすべきテーマなのです。>