入門 犯罪心理学 (ちくま新書) を読みました。
本題でも書かれていますが「認知」について知りたかったので…
得たものは二つ。
① 犯罪解析手法の移行
② 思考制御のリバウンド効果
①についてはフロイトの唱えた理論が思弁的で統計データから多くが否定されている事実(過去の遺物)。そこで現時点で解析に使われているのは保険数理的アセスメントツールである。
ex ペーパードライバーよりもベテランの方が保険料が安い(保険会社のデータより)
このアセスツールはさらに当人の周りの友人関係や家族構成等を含むことで曖昧な部分までリスクを予測考慮することができる
②
ex AM11:00 Rさんは朝ご飯を忘れ会社で仕事中。お腹が鳴らないかを気にしないようにはするもののやはり気にしてしまう。
気になってしまうと努力すればするほど逆に気にしてしまう例。麻薬治療において麻薬を吸いたいという渇望は絶ったあとでもある。そのときの対処法としてその渇望を抑え込むのではなく、押しては引く波のようにイメージするそう。森田療法でいう「あるがまま」と同じ感じ。書いている文だけでは今一つ理解できませんでした((^_^;) 呼吸法ならスタンフォードのケリーさんの本にも載っていますし、うーん。
他にも面白い実験データが載っていました。一方で文の断定の仕方に疑問を思う部分も少なからずありました。←それは主観じゃないのかなとか・・・