線条性とは何だろう?・2018/06/17

本編図書館の魔女 より

 久しぶりに読んでみると、以前は軽く見ていた文脈に注目することがあります。今回は言葉の線条性についてです。

線条性(linearity)

時間軸に沿って並べられる一次元的性質のこと。

引用先:

https://uuair.lib.utsunomiya-u.ac.jp/dspace/bitstream/10241/8877/1/02883309-61-15_22.pdf

 

線条性とは言葉の制約。例えば、私たちは「落穂ひろい」の絵を見た時にどこで、誰が?といたことを一気に全体像を把握することができる。しかし、文章は一語づつ並べられている。(= 一度に二つの語を発することはできない)

言葉は現実世界でどう認識したかに関わらず、一定の規則に従って並べる必要があり、言葉を使う者の現実世界の捉え方を表現する方法になる。選ぶことには実はその人の好みが出ているわけではなく、むしろその逆側において、なぜそれを選ばなかったのか?という観点は自然と納得できた。