【フランス菓子の歴史と秘話】
パリ二区モントルグイユ通りにある「ストレール」は、創業1730年、パリでもっとも歴史のある菓子店。創業者のニコラ・ストレールは14歳のとき元ポーランド王スタニスワフ・レシチニスキ公の厨房で働き始め、ヴェルサイユ宮殿でルイ15世夫妻のパティシエを務めたのち、自分の店を構えた。
本書は、現在の「ストレール」に残る古い記録やレシピ、その他の史料をもとに、〈ニコラ翁が曾孫フロリアンのために書き綴った日記〉という形でまとめられたフランス菓子の歴史である。
ギリシア・ローマ時代のお菓子、中世以後長いあいだ独特のかけ声とともに往来で売られていたウーブリ(薄焼きワッフル)、マカロンに関する逸話、クリスマスの習慣、「ストレール」の名物菓子ピュイ・ダムールとアリ=ババの誕生秘話など。
- 作者: ピエールリエナール,フランソワデュトゥ,クレールオーゲル,大森由紀子,塩谷祐人
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2010/12/14
- メディア: 単行本
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個人的に
・名店で作られるお菓子、そのレシピと解説が同時進行で書かれている。(メニューとその時のフランスの背景)
・他の書評を読むと、2011年時点で書かれていることの信憑性には疑問が残るとのこと(Ex.実際のお店の配置と異なるなど)。
・食材の歴史・料理の歴史(ヨーロッパ)
・当時、謳われていた詩など
( ^^) _旦~~
所々にお菓子のレシピも載っている。(ワッフルやアリババなど広く)
あくまでもフィクションとしての読み物である。
<記憶とは奇妙な現象だ。どうしてもとるに足らないことが思い出されたり、人生や仕事の一部をなすほかのことが、二度と思い出せなかったりするのだろうか>