iPS細胞がわかる本 著:北條元治 サイエンス・アイ新書 

山中教授がその可能性を大きく前進させたiPS細胞。しかしこのiPS細胞がほかの細胞とどう違うのか、なぜ難病治療や創薬への応用が期待されているのか、正確に答えられる方は少ないはず。そこで本書では基礎のキソからiPS細胞とその可能性について解説する。

  サイエンス・アイ新書は講談社ブルーバックスよりも絵が多用されていて、視覚的に理解しやすい。一方で、文章に含まれる情報量が少ない。

 

 

再生医療

 → 「再生」を目的にした「医療」

Point 人体の自己修復能力をコントロールする

 

iPS細胞(人工多能性幹細胞

➡ 通常の皮膚細胞を初期化するために、ヤマナカファクター(山中因子)という四つの遺伝子が必要  例 c-Myc(発がん遺伝子)

 

メリット

 体細胞は細胞分裂を繰り返すたびにテロメア(染色体の末端)が短くなるが、万能細胞のそれは分裂してもテロメアの長さが変わらない

 

 多くの細胞に分化できる

 

デメリット

 後に発がん遺伝子を使わなくても、iPS細胞を作るのに成功

  → しかし、使わなくても発がんする可能性はあるため、安心して使えない

 

個人的に

・外部でcellを作ることがガン化に対してどれほどリスクを与えているのか?

・細胞を作ることとと倫理の限界

・心臓のような細胞は複数の細胞で構成されているので、心臓を作るのは難しそう

 

 

( ^^) _旦~~

 時間はお金で買える。その時間はどこまで安くなるのだろうか?

 

 

他メモ参考用

・ウイルスと細胞の違い <イクノフスキー・スタンリー>

テロメアDNAの長さと寿命 <ヘイフリック>

・ヘッケルの反復説 <エルンスト・ヘッケル>

・とかげのしっぽの再生_nAGタンパク質 <ロンドン大学_2007>

・先天性角化異常症患者とテロメアの長さ <2010年>