山中教授がその可能性を大きく前進させたiPS細胞。しかしこのiPS細胞がほかの細胞とどう違うのか、なぜ難病治療や創薬への応用が期待されているのか、正確に答えられる方は少ないはず。そこで本書では基礎のキソからiPS細胞とその可能性について解説する。
サイエンス・アイ新書は講談社のブルーバックスよりも絵が多用されていて、視覚的に理解しやすい。一方で、文章に含まれる情報量が少ない。
ビックリするほどiPS細胞がわかる本 ES細胞やiPS細胞といった万能細胞の基礎知識から再生医療の可能性まで (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 北條元治
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
→ 「再生」を目的にした「医療」
Point 人体の自己修復能力をコントロールする
iPS細胞(人工多能性幹細胞)
➡ 通常の皮膚細胞を初期化するために、ヤマナカファクター(山中因子)という四つの遺伝子が必要 例 c-Myc(発がん遺伝子)
メリット
体細胞は細胞分裂を繰り返すたびにテロメア(染色体の末端)が短くなるが、万能細胞のそれは分裂してもテロメアの長さが変わらない
多くの細胞に分化できる
デメリット
後に発がん遺伝子を使わなくても、iPS細胞を作るのに成功
→ しかし、使わなくても発がんする可能性はあるため、安心して使えない
個人的に
・外部でcellを作ることがガン化に対してどれほどリスクを与えているのか?
・細胞を作ることとと倫理の限界
・心臓のような細胞は複数の細胞で構成されているので、心臓を作るのは難しそう
( ^^) _旦~~
時間はお金で買える。その時間はどこまで安くなるのだろうか?
他メモ参考用
・ウイルスと細胞の違い <イクノフスキー・スタンリー>
・テロメアDNAの長さと寿命 <ヘイフリック>
・ヘッケルの反復説 <エルンスト・ヘッケル>
・とかげのしっぽの再生_nAGタンパク質 <ロンドン大学_2007>
・先天性角化異常症患者とテロメアの長さ <2010年>