- 作者: ブリア=サバラン,関根秀雄,戸部松実
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/08/16
- メディア: 文庫
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「美味学」とは?
美味学 = 栄養の観点から人間との関係に関する整理された知識のこと
目的 ➡ できるだけよい栄養によって人間の生命保存に努める
美味学という観点から他の学問との関係性を考えてみると、広く関連していることが分かる。成分分析には化学の知識、より良い味覚にするための調理術、食品を安く仕入れるために必要な商業の知識などが不可欠だ。
この「美味学」の知識を深めることが単に食べることだけでなく感受する、快楽を増やすことにつながる。この学問の奥の深さと関連する幅の広さに面白さを感じた。
今日の砂糖について
今では近くのスーパーで気軽に購入できる砂糖だが、19世紀初頭においてはその存在がまだまだ珍しかったようだ。
砂糖とは
味覚に甘く感じられ、結晶化が可能で、そして発酵作用によって炭酸とアルコールに変じる一物質のことである
ドラクロワが 議会に対して砂糖が値が高すぎることを訴えている(500グラム、5フラン)。当時の1フランが今の日本円に換算すると約1000円前後なので、今と比較すると高い。
そのほかにも周知の通り用途に応じてお菓子にも強心剤にも用いられる砂糖の有用性について記載がある。