雑記

統計学を勉強していた所、興味深い内容の雑記を見かけた。それは「ダン・アリエリ」という学者が保育園の子供の引き取る親に対して、引き取りが遅ければ罰金を課すという実験を行ったそうだ。この実験の結果は遅れてやってくる親が増加したという。それはなぜかというと、罰金を払うという行為が遅れてやってくることによる罪悪感を軽減するためだという。言われてみればなるほどと思うが、気づきにくいことだと思う。

私はこの雑記を見て大学の奨学金問題について何か近いものを感じた。というのも、奨学金を貰って、遅滞すれば遅滞金が発生するからだ。

    以下文JASSO(http://www.jasso.go.jp/shogakukin/entai/entaikin.html)より

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延滞している割賦金の額に対して、各返還期日から6月を経過した日(以下「延滞金賦課日」という。)ごとに、その6月について延滞金賦課日が平成26年3月27日までに該当するときは5%、平成26年3月28日以降に該当するときは2.5%の割合を乗じて計算した額の合計額が賦課されます。              (日本学生支援機構)

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そもそも、ダンの実験は外国で行った実験なので、この実験(保育園)を日本で行った場合は、また違う結果が出るのではないかと思う。そして奨学金の延滞についても、もっと掘り下げて考えてみると面白いかもしれない。

 

※「予想通りに不合理」より

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)