「不確かさ」が理解できないので勉強する!①

「不確かさ」・・・ばらつきを定めるパラメータ。

 

 パラメータって媒介変数のことだよね。分かる分かる…とすんなりいけば良かった(?)ものの、この1文がさっぱり理解できませんでした。理解できなければ、1つづつ疑問をつぶしていけば良い、調べてみるとこんなことが分かりました。

 

トレーサビリティを確保するために不確かさが必要

 

疑問①

「不確かさ」と「トレーサビリティ」の関係ってどんなもの?

 トレーサブルという言葉があるくらいだし、(「trace」は"たどる"っていう意味があるし、「able」は"できる"という意味だから、)標準器Aと被校正器Bの計測機器があったら、

 

Bの性能はAの性能に対して"たどる"ことができた!

➡ Bの性能はAの性能に近い測定能力がある 

 

と考えられる。違います。

この説明は性能うんぬんかんぬんの話、つまり「測定機器そのものに誤差があるから不確かさがある」という意味にとれてしまう。そうではなく、GUMで書かれている「不確かさ」とは測定結果の値に付随するもの(Ex. 標準器と被校正器の校正時のズレ)だという。測定環境が違えば、測定結果が変わると考えるとだいたい分かりますね。

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図1 原器と標準器の測定値の比較

 キログラム原器で測定した値に標準器で測定した値を近づけるのはできるけれど、細かい複雑な条件を全部網羅するのは難しい。だからあくまでも推定値だという前提に立っているようです。(不確かさの考え方)

 

①のまとめ

・「トレーサビリティを確保する」には「不確かさ」が必要である。

・不確かさは測定機器によるものではない。値の一つ一つに付随するものである。