読んだ目的:環境変化とそれによる体感温度の変移はどのようなものか?
気候と天候は人間の健康と関わっている。この論文では香港に適した指標と警告を行うことが論文の目的である。
得られる事由
熱中症、急性心不全、うつ病、低血圧、疲労などの予防に役立てられる
参考論文
http://my.hko.gov.hk/publica/reprint/r444.pdf
以降個人的なメモ
・1937年にMissenardが導入したNETでは、使用できるのが暑い環境のみだったが、寒い環境でも使えるように拡張されたのが今回のモデルである。
・夏と冬の違いは次のようだ。夏は、静かで熱く湿気の多いがあること。冬は風が強く、寒く湿気の多い日がある。ちなみにこの論文では夏季を5月~9月、冬季を11月~3月と設定している。
・データから夏季で最もストレスの高いのは7月であること。その原因とのなったのは高い温度と湿度の関係があること。そして冬季の最もストレスフルな月は2月であるという。李湯は1月よりも湿度が高めであったことが要因だという。
・この論文ではWSIを計算するために28年間のデーターベースから特定の時間を選択している。
・今回のWSIの使用による開発は香港で行われていたため、そのままのデータが日本で通用するわけではないことに注意したい。
・夏季と冬季における死亡率についても述べられている。夏季の死亡率が低いため、香港の夏季が致命的ではないことを示唆している。一方で2月は最も死亡率が高い
・暑い天候では、NETは温度として上昇するが、寒い天候ではNETは温度とともに減少する
・いずれも対象は大人をモデルとしている。そのため、厳密に異なる年齢の人に適応するためには放射値などのパラメータを必要とする。