暦の科学 著:片山真人 べレ出版

 

今年もあと二か月少し

 1年、1ヵ月、1週間、1日といった、時の体系「暦」は非常によくできたシステムです。それは古代から人々が天を仰ぎ観察し続けた、太陽と月の動きから作られています。本書ではその仕組みをやさしく解説し、それにともなう季節の話、潮の満ち干や日食・月食などにも触れていきます。

 

 暦の役割:太陽や月の動きを観測して、その周期性をつかみ、将来を予測する

暦の科学 (BERET SCIENCE)

暦の科学 (BERET SCIENCE)

 

二十四節季版の日時報告(※その日になると表示が変わります)

雑学

新月から新月までの周期(=朔望月) = 平均29.5日

・January(1月)は過去と未来を見据えて門を守護するJanus(ヤヌス)に由来

・二十四節季のおかげで計画的な農業へ

・古代バビロニアでは、7日をサイクルとして、7,14,21,28日を休日としていた。これが一週間 = 7日のきっかけ

 

( ^^) _U~~

 一週間が7日ではなく、3日、5日で歴史が進んでいたらと考えた人は多いかもしれません。標準のライフスタイルも大きく変化していて、家にいられる時間が増えているかも。そんな暦ですが、この今生きている暦のできた背景は歴史と深く繋がっています。なので、古く人がどのように生きたのかに興味を持てるきっかけにもなりうると思います。

 なぜ一年を365日にしたのか、一週間を7日にしたのかは簡易的に書かれていますので、詳しい背景は別の本で読む必要があります。

 

東日本大震災の夜、暦計算室HPのアクセス数が突如、増加した。それはtwitterの「明けない夜はない、もう少しで日の出だ、がんばれ」という励ますツイートが引き金となっていたことが判明した。こよみを通じて、社会に貢献できることを気づかせてくれる出来事であったといえよう>