王のパティシエ 白水社

【フランス菓子の歴史と秘話】
パリ二区モントルグイユ通りにある「ストレール」は、創業1730年、パリでもっとも歴史のある菓子店。創業者のニコラ・ストレールは14歳のとき元ポーランドスタニスワフ・レシチニスキ公の厨房で働き始め、ヴェルサイユ宮殿ルイ15世夫妻のパティシエを務めたのち、自分の店を構えた。
本書は、現在の「ストレール」に残る古い記録やレシピ、その他の史料をもとに、〈ニコラ翁が曾孫フロリアンのために書き綴った日記〉という形でまとめられたフランス菓子の歴史である。

ギリシア・ローマ時代のお菓子、中世以後長いあいだ独特のかけ声とともに往来で売られていたウーブリ(薄焼きワッフル)、マカロンに関する逸話、クリスマスの習慣、「ストレール」の名物菓子ピュイ・ダムールとアリ=ババの誕生秘話など。

 

王のパティシエ─ストレールが語るお菓子の歴史

王のパティシエ─ストレールが語るお菓子の歴史

 

 

個人的に

・名店で作られるお菓子、そのレシピと解説が同時進行で書かれている。(メニューとその時のフランスの背景)

・他の書評を読むと、2011年時点で書かれていることの信憑性には疑問が残るとのこと(Ex.実際のお店の配置と異なるなど)。

・食材の歴史・料理の歴史(ヨーロッパ)

・当時、謳われていた詩など

 

( ^^) _旦~~

所々にお菓子のレシピも載っている。(ワッフルやアリババなど広く)

あくまでもフィクションとしての読み物である。

 

<記憶とは奇妙な現象だ。どうしてもとるに足らないことが思い出されたり、人生や仕事の一部をなすほかのことが、二度と思い出せなかったりするのだろうか>