万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ  松岡圭祐・角川文庫

東京23区を侵食していく不気味な”力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ女性と出会う。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書きおろしシリーズ第一弾。

 Qシリーズ第一弾の本作ですが、最初のこの巻のみⅠ・Ⅱで一つの話が繋がっています。なので、文庫本を二冊買うか、もしくは二つの話が一つに凝縮されてる単行本を入手することになります。おおよそP200強でかつ、角川文庫は読みやすい本が揃っているので、本書は手に取りやすいのかなと思います。また東京の路線図を知っていると、より物語に傾注できます。

 

 

 

個人的に

 シリーズを一通り読んでみたのですが、「へぇ、そうだったのか」という気づきの多い話だったり、日常生活で役に立つ話もあるので、一見に如かずだと思います。この本をきっかけにして、雑学から純粋に学問を学ぶことになるかもしれません。面白いのは、「マニアック過ぎる」と、読みながらつっこめるところでしょうか。しかし、バンコクの正式名称を知ってるツーリストさん、どれだけいるのだろうか。あれを暗記するくらいなら、語彙増やします(汗)

 キャラクター像<若干悪意があります>

・凜田:生き字引。オールマイティー。瀬戸内さんに教育を受ける。

・小笠原:週刊角川の社員。

・葉山:警察官。鳩サブレ―大好き。口癖は「言い得て妙だ」。

・雲津:警察官。葉山さんをサポート。

・瀬戸内:普段はボランティア精神旺盛で仏のような人。リサイクルショップの社長。

 

< 有機的自問自答 = 理由を一つに絞れ。

  無機的検証 = それが終わったら全てが終わりか否か >